高野山開創法会「舞楽付理趣三昧法会」当社奉納のお知らせ
イメージ高野山開創千二百年に当たり、江戸の後期まで当社に於いて行われていた「舞楽法会」が176年ぶりに、復興されることとなりました。この舞楽法会は、(1207)年行勝上人(当社の若宮に祀られるご祭神)が行った「一切経会舞楽法会」がはじまりとされ、時の流れに従い隆盛と衰退を繰り返すも、室町時代中期頃より「天野社舞楽曼荼羅供」として江戸時代末期まで、丹生都比売神社(当時天野社とも呼ばれていた)のほぼ20年毎の遷座祭の後に、国家鎮護(国の平和と人々の幸せ)を祈る行事として執行されてきました。特に舞楽は、京都・奈良・大阪の楽人が当社に出向し、江戸時代最大規模で行われました。
これらについては、東京学芸大学遠藤徹准教授を中心としたグループにより研究が進み、その成果が『天野社舞楽曼荼羅供-描かれた高野山鎮守丹生都比売神社遷宮の舞楽-』と題された一冊の本として出版されました。
そして、平成25年9月には国立劇場に於いて古式に倣い、三方楽所(京都:現宮内庁楽部、奈良:南都楽所、大阪:天王寺楽所)の出演により舞楽と声明公演として、芸能として復興されました。今回の法会は、昨秋11月丹生都比売神社の本殿の修造が完成し正遷宮が斎行されたことを機に執行されますが、開創法会期間中との兼ね合いも有り山内寺院住職と開創法会常在職衆と高野山真言宗神奈川雅楽部により、江戸期日本最大の規模で行われた「舞楽曼荼羅供」と比べ、多少規模は小さくなりますが「舞楽付理趣三昧法要」にて執行されます。
●日 時 平成27年5月16日午後2時より5時ごろ
●場 所 丹生都比売神社境内
●次 第
1. 集会所(しゅえしょ)である客殿宅(旧社家・現「カフェ客殿」)より御導
師・職衆が伶人による雅楽「鳥向楽」の演奏とともに出発
2. 外鳥居より神社に参入し、輪橋にて庭讃(ていさん)
3.楼門下での御導師・職衆の理趣三昧・声明に並行して、正面祝詞舎 にて雅楽演奏。
附楽(雅楽の演奏)の曲名 白柱 、千秋楽、慶雲楽、裹頭楽、越殿楽、長慶子
舞楽(雅楽を伴奏とする舞)の曲名 迦陵頻、陵王、納曽利、賀殿、抜頭
※境内での拝観は自由ですが、高野山真言宗の当神社への奉納行事につき、楼門内の一般観覧席のご用意はありません。午後2時前後、正面外鳥居と中之鳥居の通行が制限されますので、ご諒承下さい。