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社宝
社宝・当社由来品
当社社宝には、神輿、狛犬、刀剣、工芸品、お経等が国宝・重要文化財に指定されています。所蔵品は、東京・京都・奈良の国立博物館に寄託しているものも多くあります。ここには、その一部を紹介します。また、明治維新の神仏分離以前には当社収蔵品であったものや高野山所蔵の明神像等も当社由来品として紹介しております。
国宝
国指定重要文化財・県指定文化財
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牡丹造兵庫鎖太刀拵(丹生都比売神社蔵)
御祈祷随所にあしらわれた牡丹の意匠がきわめて優れた作行を示す。
総長95.0cm。13世紀の作。 -
獅子牡丹文兵庫鎖太刀拵(丹生都比売神社蔵)
鞘に獅子と牡丹の文様が毛彫によってあらわされている。総長97cm。13世紀の作。
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葦手絵長覆輪太刀(丹生都比売神社蔵)
花鳥有情を愛でる平安貴族の趣向が蓬莱文と歌文字にあらわれた優品。
総長101.9cm。13世紀の作。 -
三鱗文長覆輪太刀(丹生都比売神社蔵)
獅子を象った鍍金の彫り物を随所につけ、鞘全体に鱗文の透彫をはめる。
総長93.5cm。13世紀の作。 -
獅子牡丹文長覆輪太刀(丹生都比売神社蔵)
獅子の彫物をつける、柄矛矢。総長72.8㎝。13世紀の作。
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獅子・狛犬(丹生都比売神社蔵)
4棟の本殿前に安置されていた4対の狛犬で、本殿造替が行われた嘉元3年(1305)頃の作。
但し、左下の1対のうち獅子(阿形・右)像のみ15~16世紀頃の作。 -
木造鍍金装神輿(丹生都比売神社蔵)
「浜降り」の神事の渡御において用いられた神輿と考えられ、14世紀末から15世紀の作。
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舞楽装束 紅地牡丹唐草文様 裲襠(東京国立博物館蔵)
陵王などの走舞で着用された毛縁の裲襠。
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舞楽装束 紺地花菱亀甲文様半臂(国(文化庁)保管)
左方の舞童装束で迦陵頻という曲目で着用された。
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舞楽装束 薄紅地薔薇反橋文様括袴(金剛峯寺蔵)
享徳3年(1454)の作。模様は刺繍。
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舞楽装束 黄地蝶鳥瓜に向鳥丸文散らし表袴(国(文化庁)保管)
紺地花菱亀甲文様半臂とセットで着用された。
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舞楽装束 紺地花輪違文様半臂(国(文化庁)保管)
右方(高麗楽)で着用された絞り染めの半臂。
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舞楽装束 紺地牡丹唐草文裲襠(東京国立博物館蔵)
裏地に記された銘により永和4年(1378)の作と分かる。
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舞楽装束 浅葱地蛮絵袍(金剛峯寺蔵)
墨摺りした獅子の丸文があらわされた装束。
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舞楽装束 縹地花輪違文様括袴(国(文化庁)保管)
狛鉾という高麗楽の曲目で着用した袴。
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弘法大師・丹生高野両明神像(金剛峯寺蔵)
高野山で正応年間(13世紀末)に始まった問答講の本尊像で弘法大師の下に両明神を描く。
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狩場明神像・丹生明神像(金剛峯寺蔵)
弘法大師空海を高野山へと導いたとされる狩場明神(右)と、地主神として空海が崇めた丹生明神(左)。13世紀の作。
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鉦鼓縁(丹生都比売神社蔵)
舞楽で用いる大鉦鼓の周囲を荘厳する縁で、龍(上)と鳳凰(下)が透彫りされている。室町時代の作。
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鼓胴(丹生都比売神社蔵)
雅楽で用いる鼓の胴で、本来は両端に緒で締めた皮を張り、それを手で打って音を出す。室町時代の作。
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鞨鼓胴(金剛峯寺蔵)
雅楽で用いる鞨鼓の胴で、胴の部分に2羽の鳳凰と唐花唐草文が描かれる。天野社伝来。室町時代の作。
かつらぎ町指定文化財
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鼻高面(丹生都比売神社蔵)
江戸時代に活躍した出目家2代の元利寿満の作。
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鼻高面(丹生都比売神社蔵)
神輿を先導する猿田彦役が着用したもので、室町時代の作。
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太刀 銘 高野鎮守丹生大明神 國次作 永正十七年拾二月日(丹生都比売神社蔵)① 太刀 銘 高野鎮守丹生大明神御剱 国次享禄二年五月吉日(丹生都比売神社蔵)②
「浜降り」の神事に際して用いられた太刀で、粉河の刀工・国次3代・4代の作。
その他
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【東京都指定文化財】四社明神像(金剛峯寺蔵)
モンゴル襲来に際し出陣する四社明神の姿を描く。
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獅子頭(丹生都比売神社蔵)
近代の神輿渡御において、神輿の前後を歩いた獅子頭役が着用したもの。江戸時代の作。
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行道面 炎魔天(東京国立博物館蔵)
蔵をかたどったようなめずらしい面。
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行道面 持国天(東京国立博物館蔵)
毘沙門天と対になる二十八部衆の面。
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天冠(東京国立博物館蔵)
行道面に付属する天冠で、銅板に鍍金を施し、宝相華唐草文を透彫りにしている。
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舞楽面 貴徳(東京国立博物館蔵)
鼻高で面長の憤怒相をあらわした面。
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舞楽面 陵王(東京国立博物館蔵)
天野社伝来の中では最古の面で13世紀の作。
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行道面 毘沙門天(東京国立博物館蔵)
面裏に「天野社廿八部衆之内毘沙門」の墨書がある。
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舞楽面 貴徳(東京国立博物館蔵)
剣と鉾を持って戦う王の舞の面。13世紀の作。
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四社明神像(正智院蔵)
現存する四社明神像では最古の優品で、後に典型化する神殿や狛犬は描かれていない。
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弘法大師・狩場明神像(転法輪寺蔵)
弘法大師が大和で狩場明神に邂逅した場面を描く。
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弘法大師・四社明神像(金剛峯寺蔵)
対幅で祀られた弘法大師と四社明神(左)の像。四社明神像では、弘法大師を高野山まで導いた狩場明神の飼い犬も神殿内に描かれている。14世紀の作。
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六道十王図(出光美術館蔵)
天野社境内の山王堂で大念仏講に際して懸垂された6幅の六道絵のうち第1幅と第6幅。
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明治時代末頃の太鼓橋と中の鳥居
当社社務所にのこされていた古写真。