境内を流れる小川・禊川に架かる禊橋。
令和5年12月12日に新たな橋が完成し、竣功奉告祭の後に、
ご神犬の前導による渡り初め式が執り行われました。
禊(みそぎ)とは、清浄な海や川で身を清め、心身の罪けがれを祓うことをいいます。
御祭神・丹生都比売大神の父神である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、
黄泉の国で受けたけがれを、川で洗い清めたという故事に由来します。
禊橋は、渡ることで心身の罪けがれを清める祓いの橋であり、
同時に御祭神の鎮まる神域の中枢と外界を隔てる境界でもあります。
今回の架け替えにあたり、擬宝珠の左右二か所に祓いの麻と辰砂を納めました。
麻は麻苧とも呼ばれ、祓い具として神事に欠かせないものです。
辰砂は、丹生都比売大神の御神威の象徴であり、あらゆる災厄を祓う丹の原料となる鉱石です。
ご神前に於いてこの二つに大祓を何巻も奏上し、更に祓いの力を籠めました。
禊橋を渡る参拝者は、その力によって知らず知らずのうちに罪けがれを祓われ、
清浄な心身となり神前に進むこととなります。
どうぞ大神さまの神恩に感謝しつつ、心静かに禊橋を渡り、麻と辰砂のお祓いをお受けください。
禊橋が幸福への架け橋となりますように。
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